先日、ヤフーか何かに江戸しぐさに関する記事が載っていました。雨降りの日、傘をさして人とすれ違う時、ほんの少し傘をたたんだり、傾けたりして
あいてにの邪魔にならないようにすれちがう仕草などを江戸しぐさといいます。子どものとき、親にそうするものであると言われたので、そうするのが
当たり前のことと思っていました。周りもそうする人が多かったような気がしました。ところが、東京で仕事をするようになって、そういった仕草をする人がほとんどいないことに気づき、驚きました。すれ違えるはずも無い道幅なのに、そのまますれ違おうとする人ばかり。ですから、雨の日の出勤は憂鬱になります。お店のドアを先に通った人が、さりげなく後ろの人のために開けて待っていてくれる光景もほとんど見なくなりました。たまにそうして気を使ってくださる方に出会うと、ビックリしてペコペコ頭を下げてしまいます。でも、そういう方に会えた日は、なにか得した気になります。私も含め、皆がちょっとした気遣いをするようになったら、このぎすぎすした社会も変わるかもしれませんね。